あなたの夢って、なんですか。
「おおきくなったら、ぱいろっとになるこたです!」
どこかの幼稚園で聞こえてきそうな言葉だ。
見たもの全てが新鮮で、自分もなりたい!と純粋に考えている、そんな子供たち。
時は経ち、そんな夢を語っていた人たちは、
スーツを着て、営業先にペコペコと頭を下げている。
時には怒られ、時には罵られ、自分という存在を疑い、苦しむ。
夢を語っていた過去も忘れて、生きることに必死になる。
だが私はそこに疑問を呈する。
子供の頃と、今と、何が違うんだろう。
人が変わったわけでもなく、環境だってさほど変化はないはず。
何が違うんだろう。
それは、「知ってしまったこと」だろう。
もっと才能のある人がいるから、
自分なんか、自分なんか、自分なんか。
自分には無理だ。
そんなことを思ってしまったから、
夢を語れなくなってしまうのだ。
もちろんいろいろなきっかけがあるだろう。
夢を追い続けて、敗れた経験。
自分よりも優れた人に出会ってしまったこと。
道を外れてしまったこと。
いろいろな要因があるだろう。
だけど気づいてほしい。
夢は、他の人との評価の違いできまるものではないのだ。
全ては自分次第。
自分がそこまで高められるかどうかなのだ。
何かを理由に、諦めることはもちろん簡単だ。
いやむしろ、楽だ。
人間は、気が緩んでいると楽な方向に行ってしまう生き物なのだ。
あんたの夢は、そんなもんだったのか?
純粋に、無色透明な心を持っていたあの頃、
描いていた未来と今を比べてみてほしい。
あんたが戦うのは他人じゃない。
子供の頃の、自分なんだ。